可部線の73系
新性能化される前の可部線は、17メートル車が一掃されたあと呉線から来た73系で運転されまました。私自身は可部線に訪れたこともなく、実車も見たことはありませんが、前面のとてもよろしくない?塗装と少数配置ながら個性的な面々に製作意欲を刺激され、クモハ+クハ×2の4両をまとめてみました。

作品メモ
☆クモハの屋根板は東急ハンズで3ミリ厚のアガチス材の切り出しをお願いし、2枚を張り合わせてカンナで削りだしました。(安く済みました…)
☆貫通扉のみ金属パーツですがそれ以外の客用扉、乗務員室扉、アルミサッシもペーパーです。
☆切妻車なので、屋根のカーブに留意しました。 
前面ガラスは4両全てHゴムとなっていますが、モデルではハメミガラスとして段差を無くし、実感を出すようにしました。


クハ79004
元を正せば木造車のモユニ2003を鋼体化して生まれた電車です。
(鋼体化は名目上のことで、新製されたといわれています。)
切妻車で深い屋根が特徴ですので、屋根カーブに注意し製作しました


←前面窓ガラスの「はめ込み」の状態

前面窓ガラスが面一なのがお分かりでしょうか。乗務員扉は薄い紙(0.15ミリ位)の貼り重ねで、上手くやるとエッチングパーツよりシャープに出来ることも可能です

 
クモハの屋根配管→

物の屋根は特に見れる機会が少なく、模型にする場合、どうしても適当になりがちで作例もご多分に漏れません。
空気作用管は実車でいう「パイプ(灰色)」と「チューブ(黒)」の2列間の隙間の違いや曲がり具合に気をつけました。
パンタ鉤はずしは私の場合、ほとんど省略します。


クモハ73001
旧63形の近代化改造車です。なぜか栄えあるトップナンバー付けられ、最後のさよなら運転
にも任務についた電車です。特徴であった木製3段窓はアルミサッシへと近代化が図られ徹底
したHゴム化が図られています。特徴のある前面は、似るように注意して製作しました。




クモハ73001の前部サイドビュー

ジャンパホースは極細(?)の配線の中を引き抜いてジャンパ栓受けに0.2ミリの真鍮線を差して抜き差し出来るようにしました。乗務員用ステップはいさみやの30円ステップです。



クハ79501
呉線に来てからトイレの取り付けが行われ、車号がなぜか501に改番された変り種です。可部線にいたクハ79300〜の仲間では、唯一便所付き車です。前面の傾斜が何とも「おしゃれ」です。
モデルは平成13年12月31日完成。


クモハ73027
全金属改造車のクモハ73形です。モハ63からの改造とは思えないほどの変身振りです。改造工場が何ヶ所もあったため、前面などは細部が異なったりしてなかなか楽しい電車でした。
モデルは正面から撮った写真を35ミリ幅になるよう縮小し、その寸法から前面を製作しています。

ホームに停車中・・・ トンネルを抜けて・・・

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